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Fujitsu LIFEBOOK AH55/DC に Windows 10   旧~い PC 達でも現役に!!

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Windows 10 64Bit は 2025 年 5 月までサポート (2028 年までサブスク型で延長) されます。(2023.12, 本機を廃棄)

Fujitsu LIFEBOOK AH55/DC で Windows 10

Fujitsu LIFEBOOK AH55/DC は BicCamera 社の特注モデルで 、2011 年に上半期に Fujitsu ブランドで発売された Windows 7 機です。2010年後半から2012年前半にかけて発売された Fujitsu Windows 7 機に同様の問題が発生しているようです。

当時 Intel のチップにバグが見つかり、Intel 社はリコールをアナウンスしましたが、Fujitsu 社からは、これに関連する情報提供も、そういった機種のリコールもありませんでした。一方、Windows 10 へのアップグレードの対象から外された機種が現われました。
そのような中、この機種 FMVA55DWC はハードウェア情報へのアクセスもできない (一般的な Fujitsu サイトからはリンクされません。購入者用 azby サイトの機種検索にかかりますが、ハードウェア情報へのリンク先はグレー化されて表示されるものの、実際にはリンクされていません。) ようになり、存在しなかったような扱いとなりました。2012年以降に発売された機種はアップグレード対象で、一般的な玄関ページから情報ページに辿れますが・・・。

(1) BIOS 上で Lagacy BIOS / iSCSI が正常に動作せず「無効にする必要がある」 (2) 起動デバイスが BIOS で設定されるようには正常に起動しないという、ハードウェア上の致命的な欠陥があります。条件付きで Windows 10 にアップグレードできますが、PC の操作と運用に注意が要ります。

仕様
CPU Intel i5 480M (FMVA55DWC)
クロック @ 2.67GHz
メモリ DDR3 2GBytes×2
グラフィック Intel HD Graphics
ストレージ sATA 500GB HDD / SSD スロット X1
マザーボード FJNB820D …実は問題がある
OS Windows 7 Home Premium 64Bit

このモデルのアップグレード前に必要な処置とアップグレード

ハードウェアバグへの対処です。Legacy USB と iSCSI が有効な場合、更新などの再起動で停止してしまいます。致命的バグと言えます。

  1. BIOS 設定で Legacy USB と iSCSI を無効にする←重要
    有効な状態のままアップグレードすると、再起動で停止してしまいます。強制終了して起動すると、「エラーコード0xC1900101-0x20017」と「BOOT操作中にエラーが発生したため、インストールはSAFE_OSフェーズで失敗しました」の通知が出て、延々と時間をかけて元に戻されます。
    「念のため」BIOS 設定で内蔵 HDD が起動優先順位で先頭にリストされていることを確認します。
  2. プリインストールされたノートンインターネットセキュリティをNRnR.exe でアンインストールする
    ノートン社のサイトからアンインストールツール NRnR.exe をダウンロードし、管理者権限で実行し、アンインストールします。更に、レジストリのクリーナーソフト(CClearner 等)で無駄レジストリを削除し、再起動します。
    更に、C:\USER\Public フォルダ内の何処かにノートンインターネットセキュリティに関連するファイルを見つけ出し、削除します。残っている限り、再インストールを求められます。
    Norton のウィルス対策ソフトは Windows の通常のアンインストールをしてはいけません。インストールに必要な設定データが入らない (ウィルスに自ら駆除されないようにする方策と関連して?) 状態で失敗します。
  3. この状態 (Legacy USB と iSCSI が無効、ノートンインターネットセキュリティのアンインストール) でアップグレードする
    USBポートに接続されたストレージからは起動できないこと以外は、再起動も通常どおり行われ、Windows からは普通通りアクセスでき、操作も可能です。

USB 接続の HDD からの起動の仕方

通常は Legacy USB と iSCSI を無効にして不都合なく使用できます。 しかし、Legacy USB と iSCSI が無効なため USB ストレージからの起動はできません。
この PC で 何かの OS (Windows, Linux 等) で起動可能な HDD (sATA) であれば、USB ケースに入れるなどし、インタフェイスを変換して USB ポートに接続し、次のような BIOS の通常の手順でない操作で起動できます。

  1. PC起動時の BIOS 設定で Legacy USB と iSCSI を有効にします。
  2. 更に BIOS 設定の起動順序で、USB 接続した sATA HDD を最優先にします。USB 接続した HDD の起動優先順序を 2 以下にすると認識できません
  3. BIOS 設定を保存して、システムを起動します。

内蔵 HDD からの起動 (通常使用)

  1. PC起動時の BIOS 設定で Legacy USB と iSCSI を無効にします。
  2. 更に BIOS 設定の起動順序で、内蔵 HDD を最優先にします。
  3. BIOS 設定を保存して、システムを起動します。

USB 接続した HDD から起動する BIOS 設定のまま、USB接続した HDD を取り外して起動すると、内蔵 HDD からの起動は停止します。
回復などの操作は動作しますが、起動処理で失敗し、回復できません。強制終了を複数回行うと、回復できなくなる場合があります。
その場合、USB 接続した sATA HDD から起動しなおし、一旦終了させて取り外し、起動時に、BIOS を内蔵 HDD からの起動用に設定 (Legacy USB と iSCSI を無効化、内蔵 HDD 起動優先に) しなおし、起動します。回復が停止している場合は、回復処理が再開されて、時間をかけて回復します。

手間がかかるものの、内蔵 HDD と USB HDD の切り替えには BIOS 設定での 2 つの項目の変更が必要です。

内蔵 HDD または USB HDD からの起動後に USB スティックやその他ストレージを別の USB ポートに挿入すると正常に認識され、通常通り使用できます。

使用の工夫

日常の使用でもBIOS 設定で Legacy USB と iSCSI を無効にして置く必要があります。そうしないと、更新などの再起動で停止してしまいます。

流行りの rufus を使った USB スティックからの起動はできません。USB スティックはWindows 側からはデータストレージとして使えます。
起動 ISO イメージは DVD に焼くことで DVD ドライブから起動できます。

22H2 への更新は可能です。当初の搭載メモリ 4GBytes ではパフォーマンスが出ません。旧~い PC です。余計なアプリ (特におまけソフト) をアンインストールし、不要なバックグラウンドサービスを停止し、スタートアップ時の起動アプリを精査、停止し、無駄に残るレジストリを掃除するのが 1 番です。その後に 8GBytes に増やすことを考えたほうがいいでしょう。


つぶやき・・・

自動車ならリコールしないことは「殺人」相当。不都合 PC を製造・販売した会社が、その件では情報も自らの方針も明らかにせず、購入者に不相応の損をあたえたまま、時間が「もみ消す」とばかりの対応は問題があり過ぎといえるなぁ! 私的な見解ですが、どうも BIOS のバグみたい!!

この「書きっ放し」ページは結構見てもらってたみたい。で、訂正と追加をしときました!!! 2023.9.23    …終活とセットで廃棄 HDD は保管 2023.12