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Gateway T-1409j に Windows 10   旧~い PC 達でも現役に!! (ちょっとだけ)

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32Bit Windows 10 のバンドルは2020年5月に終了し、OEM チャンネル (プリインストール PC 用) を通じてサポートされています。Windows 10 64Bit は「セキュリティ更新」が続けられています。(2023.12 本機を廃棄)

Gateway T-1409j に Windows 10

DOS 時代の雄、アメリカ Gateway 社は、Dell 社との激しい競争の後、2007 年に台湾 Acer 社に身売りし、2009 年にはブランド名のみが残って事業体としては消滅しました。
2007年に発売されて 2009年に SP2 でやっと安定版となる Windows Vista は、視覚効果を「売り」にしました。GPU の深い使用に対応した新しい DirectX 10 をエンジンとし、一方、XP 搭載機や機能の低い 対応しない PC では、動作が重い OS でした。
Gateway T-1409j は、当にこの時期 2008 年下半期に (XP 相当機 ?? に) Windows Vista を搭載して発売された、廉価な日本向け機種です。性能自身よりも、人の目に付く「目新しさ」が売りの PC でした。
そのため Windows XP にグレードダウンするユーザー (私も) が多く出ました。Windows XP のサポートが終って Windows 7 にグレードアップしましたが......

Gateway T-1409j は ハードウェア構造に大きな設計上の問題がありますが Windows 10 にアップグレードできます。

仕様
CPU AMD Athlon 64 X2 TK-53
クロック 1.7GHz
メモリ DDR2 SDRAM 667MHz / Slot X2 dual chanel ,1GB X1 搭載 (1 Slot 空)←不足;4GB
ストレージ sATA 80GB HDD / 5400rpm
グラフィック チップセット ATI RS690T(1600MHz) / ATI RADEON X1270 , 1280X800
OS Windows Vista Home Premium 32Bit
その他 カメラ・マイク, 外部ディスプレイ:VGA・HDMA
LAN:100Base/T, 無線LAN:801.11.bg, モデム:v92

Windows 7 へのアップグレードで必要だった措置

動作の重い Windows Vista は評判が悪く、何度かの更新で CPU のクロックを、Windows XP 時代の「低負荷を標準として高負荷時に上げる」方式から、Windows 7 以降で標準になる「高負荷を標準として低負荷時に下げる」方式に変わったようです。結果、排気口から吐き出される空気は火傷するくらい熱く、保護システムが働いて強制的にシャットダウンされる状態となりました。

  1. CoreTemp ユーティリティで CPU の温度を監視する
    ←コア温度
    CPU のコア温度を監視し、強制シャットダウン前に、ある程度(10分)の作業継続が可能になるよう温度を設定して、警告を出すようにしました。
  2. 構造欠陥への対処
    ↑      ↑
    ✕少ない流入外気
    ✕伝導による
    ケース加熱
    ←ーーー→
       ↑
    元の外気取入れ口




    ✕加熱した空気で冷却

    追加脚

    追加脚
    ←追加外気取入れ口

    元の外気取入れ口
    追加脚
          ↓
    追加脚

    ✕低すぎる脚
    ✕低すぎる脚

    ✕低すぎる脚

    ✕低すぎる脚
    CPU が冷却できない構造の欠陥があります。冷却ファン直下に外気の取り入れ穴 (保護メッシュ付き) を開け、更に筐体下部に脚を追加して空気の流れる隙間を確保しました。
    この外気を直接取り込む対処の結果、保護シャットダウンはほぼ発生しなくなりました。
  3. 視覚効果を無効にする
    作業パフォーマンスの妨害者となっている、視覚効果を無効化 (パフォーマンス優先) しました。
  4. クリック反応の調整
    動作の「もっさり」感に合わせて、クリック間隔とダブルクリック間隔を「遅め」に調整しました。
  5. UMA を調整
    BIOS でグラフィックメモリとして割り当てされる UMA を 128MB まで減らすと、グラフィックが異常動作する場合があり、AUTO から 256MB に固定しました。表示自体に目立った改善はありません。

動作は遅く、重いものでしたが、「何とか」使い物になりました。

Windows 10 へのアップグレード

正常にアップグレードされます。

  1. 同じメモリ の 2 枚装着で 4GBに
    上限 2GB がアナウンスされたメモリを、デュアルチャンネルへの対応を考えて同ブランド同品目に揃えて 2GB X2 の 4GB に増量しました。DDR2 から DDR3 への切り替えが進んで 中古の DDR2 メモリが安く出回っていました。アナウンスされた上限を超えて、搭載量が認識され、パフォーマンスはかなりに改善し、モッサリしますが普通に使える程度に動作します。4GB 搭載は必要な最小容量と言えます。
    Windows 10 64Bit も動作しますが、メリットはないようです。(1次、2次のキャッシュが不足? 64Bit では使用メモリが多い??)
  2. CPU の保護
    CoreTemp を動作させ、コア温度の監視と保護を行います。
  3. 視覚効果を調整
    システム設定の旧いインターフェイスの [設定]→[システム]→[詳細情報]→[システムの詳細設定] の [視覚効果] で無効化 (または "Windows 内のアニメーション コントロール と要素-ON" を有効にして調整) して、パフォーマンスが確保できます。
  4. マウスの調整
    「もっさり」感に合わせて、マウスのクリック間隔を調整します。
  5. UMA の扱い
    搭載メモリが 4GB なのでゆとりありと看做して、多め (256MB) で固定しました。
  6. ストレージセンサー
    Windows 10 1703 から搭載された「ストレージセンサー」を有効にし、実行タイミング; 毎週、ごみ箱掃除; 14 日、ダウンロードファイル掃除; 14 日としました。もっと短縮できますが、サボる方向で実際の使用スタイル (=癖、手動クリーニング・別の保存場所で管理) に合わせています。

使用制限

CPU 冷却の排気が高温で、筐体まで温かくなります。通常で「うるさく」ファンが回りっぱなしになります。CPU 温度は通常で 55℃~65℃ ですが、72℃を超えると CoreTemp が警告を出します。72℃を超えて80℃も超えると保護のために強制シャットダウンします。CPU への負担を軽減して続けるか、一時的にスリープか休止状態に入って20分~30分後に再開すれば、強制シャットダウンを免れる手順が採れますが、強制シャットダウンは殆ど実行されず、「念のため」の動作となりました。

ウィンドウの開閉などに「モッサリ」感があります。クリックからアプリ起動までの待機が長めです。Vista 用ドライバーは動作します。

22H2 への更新は可能です。


つぶやき・・・

こんな機械でも使えるようにできるんやぁ‼ と、言っても後数年やけど!! → 終活とセットで廃棄!!!